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ピーター・ジャクソン製作ってことで注目を集めたけれど、鑑賞したら誰もが唸る傑作SFだったのが、この『第9地区』。

舞台は、南アフリカのヨハネスブルク。町の上空に宇宙船が現れてから28年後。飛来した異星人たちが難民として暮らす共同生活地区=第9地区で起こる出来事をドキュメンタリータッチで見せてゆきます。

監督は南アフリカ出身のニール・ブロムカンプ。カナダで映画製作を学び、そのセンスが認められ、NIKE等の広告界から、テレビドラマ、そして映画界へと段階的に進出。本作が商業映画デビューであり、アカデミー賞の作品賞候補になったという、才能と運に恵まれた逸材といえるでしょう。

日本公開=2010年4月10日
共同配給=ワーナー・ブラザース映画×ギャガ
公式サイト=http://d-9.gaga.ne.jp/
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そんな『第9地区/District 9』の元ネタ短編である『アライブ・イン・ヨハネスブルグ』が、You Tubeで観られるんです!


◆『アライブ・イン・ヨハネスブルグ(原題)』 [Alive in Joberg] by Neill Blomkamp


こちらの『アライブ・イン・ヨハネスブルグ(原題)』のサムネイルになっている人物が、『第9地区』でヴィカス・ヴァン・デ・メルベを演じたシャルト・コプリー氏です。

さて、本来ならもうちょっとストーリーを書くべきところですが、本作に関しては「とにかく見て」という一言にしておきたいのです。 でも、それじゃ不親切と言われ兼ねないので、舞台設定だけでも。押井守監督は、この設定だけで魅力的と発言しています。

南アフリカ共和国ハウテン州にある都市で、州都のヨハネスブルグに宇宙船が飛来する。

エッ?!それだけ。はい、これこそ観る人のためです。(断言!)
もうひとつ書くならば、歴史的なこと。 原題のDistrict 9から、邦題を第9地区にしたこと。それは南アの人種隔離政策District 6に由来するものです。

アパルトヘイト(Apartheid)は、アフリカーンス語で分離、隔離の意味を持つ言葉。特に南アフリカ共和国における白人と非白人(黒人、インド、パキスタン、マレーシアなどからのアジア系住民や、カラードとよばれる混血民)の諸関係を差別的に規定する人種隔離政策のことを指す。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 

え?これじゃ物足りない? 
そういうかたには、コチラの辛口座談会@msnムービーをどうぞ。

GWだけど毎日更新。5月4日はニール・ブロムカンプ(Neill Blomkamp)監督のお仕事についてで~す!『第9地区』を見て、その過去作が気になった人には、ぜひ見ていただきたい動画をどーんとご紹介します。

【勝手に第9地区祭】ニール・ブロムカンプ(Neill Blomkamp)監督の過去作をYou Tubeで
――最新の「先取り話題作」はこちらから

――南樹里の“映画評(シネマ)マニエラ”はこちらから