(左から)黒木華、原田知世、小林聡美、加瀬亮、映画『東京オアシス』完成披露試写会にて10月17日、映画『東京オアシス』の完成披露試写会がスペースFS汐留ホールにて催され、主演の小林聡美、加瀬亮、黒木華、原田知世による舞台あいさつが行われた。

同作は、映画『かもめ食堂』『めがね』『プール』『マザーウォーター』のプロジェクトチームが手がけた最新作。人と場所との関係をシンプルに見つめてきたプロジェクトが、次に選んだ舞台は東京。小さな出会いから生まれる物語を通じて、東京で生きるひとりの女性の姿を映しだしていく。

――ご自身の役どころを教えてください。 

小林:トウコという女優の女性を演じました。いままでのさわやかな役とは違って(笑)、これまで続けてきた仕事や人生に思い悩んで、立ち止まってしまった人、そんな役柄です。物語が進むにつれて彼女がどう変化していくのか、というところを見ていただければと思います。

加瀬:ナガノというレタスを運ぶ男を演じました。このナガノという男は、これまで一人でがんばって世の中を渡ってきたけれど、気付いたらいろいろなことがつまらなくなっていて、美味しいものの味も分からなくなっている、そんなときにトウコと出会うところから物語が始まります。

原田:私が演じたのはキクチという女性で、もともと脚本家で順調な人生のはずだったのですが、自分の中で疑問が生まれてふと立ち止まってしまって、いまは映画館で働いているという役柄です。昔トウコさんとは、女優と脚本家という関係で一緒にお仕事をしていて、いま自分が働いている映画館でトウコさんと偶然にも再会を果たします。

黒木:美大に5浪している女の子の役を演じました。面接を受けに行った動物園でトウコさんと出会います。


――主演の小林さんとお仕事をされてみて、いかがでしたか?

黒木(今回がはじめての共演):とても素敵な方でした。映画に出演するのは今回がはじめてで、分からないことがあったり、緊張してしまったときに、小林さんにいつも話かけていただきました。そのおかげで、撮影現場では安心して落ち着いて演じることができました。

加瀬(一番共演の回数が多い):今回で4回目の共演をやらせていただきまして、どんなときでも前を向く人なんだとよく分かりました。撮影が深夜に及ぶこともあったのですが、いつもと変わらず前向きで明るい姿勢で取り組んでいらして、あらためてすごい先輩だなと思いました。

原田(今回がはじめての共演):今回がはじめてとは思えなかったです。私たちのシーンでは、台本9ページを1カットで撮影したのですが、聡美さんはとても自然体な方なので、変に緊張しないで、大変なシーンを一緒に乗り越えることができました。撮影自体は短い時間でしたが、すごく濃密な時間を過ごせた気がします。


――小林さんは、いかがでしたか?

小林:黒木さんの舞台は何本か拝見していて、力強いお芝居をなさる女優さんだなと思っていました。柔軟性があって、素敵な女優さんだと思います。原田さんとは、今回やっと共演できてうれしかったです。お互い同じ頃にデビューしていると思うのですが、その頃の印象と変わらず、透明感のある、小鳥のように可憐な大人のひとです。加瀬さんとは今回で4回目ですが、夫婦漫才ができそうかなって思いました。


――今回の舞台は東京。スクリーンに映った“東京”はいかがでしたか?

加瀬:自分が東京に移り住んで13年くらいになりますが、撮影中の車の中からの景色を見ながら、自分がこの街で暮らしてきた時間を改めて思い出しました。

黒木:この12月で東京での暮らしがやっと1年になります。映画の中に出てくる場所が、東京に住んでいる皆さんにとってはお馴染みの場所でも、私には新鮮で、行きたいなと思える場所もたくさんありました。自分の地元と似てるなと思える場所もあって、見ていてすごく面白かったです。

原田:東京はいろいろな表情を持つ街だと思います。私の出演シーンを撮影した映画館は、偶然にも私の高校時代の通学路にありました。自分にとって、すごく身近な場所なので撮影中も感慨深かったです。

小林:東京は私が生まれ育った街で、これまで改めて考えたり、見つめたりしてこなかったことに、この映画に関ることによって気付かされました。それからは、私が住んでいる街はココなのだと実感しながら過ごす時間が多くなりました。

日本公開=2011年10月22日
配給=スールキートス
公式サイト=http://www.tokyo-oasis-movie.com/
c2011オアシス計画



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