直木賞作家・辻村深月の同名小説を基に映画化した『ツナグ』が完成。松坂桃李と樹木希林が挑んだのは、一生に一度だけ、亡くなった人と会わせてくれる使者=ツナグという役割を果たす祖母と孫という役どころ。
完成会見と舞台あいさつで松坂は、「僕の今後の役者人生10年、20年経って、振り返った時に『ツナグ』という作品があったからこそ、今の僕はいかされている!と思えるぐらい財産です」と述べた。そんな孫役の松坂に樹木は「(松坂が、本作における)女性同士の関係が『恐ろしい』と言うけれど、男の嫉妬もすごいの。世の中に出ればいろいろ分かりますけど、うまく成長してもらいたい」と知恵を授けた。
この日は、松坂と樹木のほかに桐谷美玲、橋本愛、大野いと、遠藤憲一、八千草薫、平川雄一朗監督が登壇した。
美しい女性を追い詰めた甲斐あり?!
会見での樹木は「すくすく育った孫を持ったおばあさんをやりました」としおらしくコメント。しかしながら「監督が一番力を入れたのは、この3人(桐谷、橋本、大野)の綺麗な女性のところだけ。もう粘って粘って、もうOKでいいんじゃないかと、すごかったです。でも、美しい女性をあれだけ追い詰めてやったかいはありまして、この映画の力になっています。監督が個人的な趣味で粘ったようなところもありますけれども、若い人たちの芝居はぜひ観てください」と強調し、その裏話を含めた樹木節に満場の会場が沸いた。それに「目に見える世界しか信じない時代になりました。ちょっとこの映画を観て、目に見えない世界と交信して感応していただければと思います」と、しっかりPR。
こちらの樹木希林「男の嫉妬もすごいの」と、映画『ツナグ』で孫役の松坂桃李にアドバイス 記事の続きはシネママニエラにて
日本公開=2012年10月6日
配給=東宝
公式サイト=http://tsunagu-movie.net/
©2012「ツナグ」製作委員会

著者:辻村 深月
新潮社(2012-08-27)
販売元:Amazon.co.jp
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