――初共演されて、向井さんの最初のイメージはどうでしたか?
宮﨑「シュッとされていて、なんか隙がないイメージがあったのですが、お会いしてムコとツマとして時間を共有している間は、ムコさんになってぼーっとしているんです。だから隙のある人なんだなと思って面白かったです」
向井「このシュっとしているのは仕事用なんです(笑)」
――共演されて、宮﨑さんのイメージはどうでしたか?
向井「面白い人ですよ。鼻歌うたってるし、変な絵を描いているし、でも芯がとても強くて。お互い同じ空間にいるんですけど別々のことをしていて、特に現場で話すこともあったりなかったりで会話は少なかった方だと思うんでけど、お互いに自分たちのテリトリーをこわさない、いい距離感をずっと保っていたので、本番の時も本番じゃないときも、ずっと同じテンションでいられてとてもやりやすかったです。居心地が良かったです」
――原作(西加奈子のロングセラー小説)のファンでいらっしゃったということですが、実際ツマ役を演じられていかがでしたか?
宮﨑「原作を読んだ時もそういうイメージだったと思いますし、そのあと台本を読んでも、ツマはちょっと変わってる印象があったので、自分で切っちゃったかんじになるように、前髪を切りました。順撮りだったので、(ストーリーにあわせて)どんどんどんどん短くなるんですね。もういちどみていただいたら判ると思うんですけど、後半になると立つくらいになっていて、2回目にご覧になるかたはそこも観て下さい」
――関西弁はすごくなめらかで、全然違和感なかったですよね。ツマとムコが大阪でデートするとしたらどこに行くと思いますか?
向井「ちょっと不安になることもあったんですけど……(客席から拍手)。大阪は近代的じゃないですか。ツマとムコはハイカラなイメージがないんで…あ、でも食べるのが好きなふたりなんで、大阪は粉もんですからね、くいだおれたいですね」
――最後になりますが、これからご覧になるみなさんにメッセージをお願いします。
向井「登場人物がとても少なく、人物設定も判りやすいですが、とてもこだわりのある映画になっています。前半のゆるい雰囲気と、後半のとがったカットと、いろんな要素がつめこまれた映画になっていると思います。この映画がどんどん大きくなるのは自分たちの力だけでは出来ませんので、是非少しでも多くの方に伝えていっていただきたいと思います」
宮﨑「心が痛くなったり、悲しくなったりするシーンがたくさんあったと思います。でも、自分の大切が大切だと思う人と向き合うことは、もちろん幸せな部分もたくさあるけど、そういう痛い部分も必ずついてくることで、でもそれと一生懸命向き合おうとする夫婦の物語だと思います。是非みなさんでこの作品を広めていっていだだきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」
サプライズゲストとして、サンタ姿の本田望結納ちゃん登場し、ふたりに直筆の似顔絵をプレゼント!
宮﨑「わたしは目が離れていて、魚顔だって自称しているんですけど、ちゃんと目が離れているのですっごい嬉しいです!」
向井「すごいねぇ、ほんまに書いたんやねぇ。くせっ毛で髪がはねてるところとか良く見てるね。髪質がそっくり。ちゃんと手を前に組んでる。そんなかっこうしてるよねー(笑)」
本田「向井さんとは絵本の声をとるシーンでご一緒させていただきましたが、ドキドキしました!でもすごく優しくしてくれて嬉しかったです」
日本公開=2013年2月2日
配給=ショウゲート
公式サイト=http://www.kiiroizou.com/
c2013西加奈子・小学館/「きいろいゾウ」製作委員会
◆原作はこちら
きいろいゾウ
著者:西 加奈子
販売元:小学館
(2006-02-28)
販売元:Amazon.co.jp
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